オシム監督が仰天会見!「負けたい」発言
2006年8月9日(水) 9時55分 日刊スポーツ オシム監督は練習前の会見で厳しい表情を見せる 「負けたいんです」。日本代表のイビチャ・オシム監督(65)が、異例の決意表明をした。初陣のトリニダード・トバゴ戦は9日、東京・国立競技場でキックオフする。前日8日、千葉県内で行われた会見でオシム監督は「敗北は最良の教師」と敗戦予告とも受け取れる発言をした。「敗戦に学ぶ」日本人の特質を生かしたオシム流の強化方針で、4年後のW杯で勝つためにあえて苦難のスタートを望んだ。 初陣の前日会見でオシム監督の口から想定外の言葉が飛び出した。「負けたいんです」。得意のジョークではない。奇をてらったわけでもない。表情は真剣そのものだった。「負けたい」発言には、明確な理由があった。 オシム監督 勝つことはスポーツとしての目的で、目指すもの。でも内容分析も大事です。勝つことと成功が同じように扱われているけれど、それでは誤った方向に進む危険性がある。勝つと大切な直すべき点が見えてこない。負けて内容がいいものもある。「敗北は最良の教師」という言葉がある。明日の試合後、学ぶために負けたとは言ってはいけないけれど、何を学んだかの一定の結論は出るでしょう。 目の前の試合も重要だが、もっと大事なものがある。2年後から始まるW杯予選、4年後のW杯本大会だ。プレー面で選手たちに「考えるサッカー」を要求するだけではなく、実力向上のためにも、頭を使うことを要求する。勝って浮かれて実戦で犯したミスを忘れるより、負けて反省して改善していく方が、チーム強化につながるとの持論だ。 千葉でも実証済みだ。今年2月のトルコ合宿で、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)、シュトルム・グラーツ(オーストリア)など強豪と試合を組んで、いずれも4点差以上で敗戦。昨季、ナビスコ杯優勝で浮かれていた選手たちの鼻をへし折った。その成果あって、今季も同杯準決勝に勝ち進んでいる。 日本の国民性が分かっているからこその敗戦志願でもあった。日本人は45年の敗戦から見事な復興を成し遂げた。高度成長期を経て裕福な日本を作り上げた。苦境を進化の糧にできる国民性をサッカーに生かす。 オシム監督 歴史、戦争、原爆の上に立って考えないといけない。負けたことから最も教訓を学んでいる国は日本。それが今は経済大国になっている。サッカーはなんで他の強国と肩を並べることができないのか。 チームが強国へと姿を変えるまでは、システムや選手を固定するつもりはない。トリニダード・トバゴ戦の戦い方も流動的だ。この日の練習前には、新体制スタート後初めての監督が加わったミーティングを約30分間実施した。質疑応答で、DF闘莉王から「3バックでいくのか、4バックかを教えてほしい」と言われた同監督は「相手の出方を見て自分たちで判断するように」と即答した。 オシム監督 日本が強いチームならブラジルと同じ戦いができるけれど、残念ながらそうでない。相手によって戦い方が変わることがあるだろう。 もちろん試合は勝利を目指して戦う。「敗戦発言」は、オシム流の強化方針の極論である。一方で今回の試合の結果にこだわらず自分の力を発揮してほしいという選手へのメッセージも秘められている。たとえ敗戦スタートでも日本サッカーはオシム監督とともに「高度成長期」が始まる。【盧載鎭 なるほど・・・明日からの僕のサッカー人生にも響きそうです!! PR
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